■■　抜き打ちキス。 　■■





「宮田くん」
「はい？」

　ちゅ

振り返った所ですかさず首筋にキス。

「なっ…」
「ちゃんと首筋から洗ってるかチェック」

首筋に手を当てて顔を真っ赤にしてる宮田くんは相変わらず初だと思う。

「吃驚…した」
「そんなに驚かれるとは思わなかったなぁ」
「あっ、す、済みません！」
「いや、構わないんだけど…可愛いね、宮田くんは」
「かわっ！？」

そんな反応されたら、もっと悪戯したくなる。

「俺の更に上をいく受けだね」
「ぅ、受けじゃないですよ！」
「駄目だなぁ、その反応が受けだよ」
「みっ緑川さんの方が受けです！」
「どうだろうね…」

歩みを進めて距離を縮める。
本当に、キスが出来る位近く迄。
宮田くんは一瞬びくり、と身構えた。

　ぺろっ

「ひぁッ！？な、なな！？」
「耳…お大事にね？」
「舐めた！緑川さん耳舐めた！」
「うん、舐めた」

耳をぺろりと舐めました。
それだけで顔面真っ赤ですよ宮田くん。

「そんな…簡単に舐めたら駄目ですよ！」
「宮田くんだから、舐めたの」
「…へ？」
「反応が可愛いから」

かあぁ…っ、と言う効果音が聞こえた気がして。

「緑川さんのセクハラ！」

ちょっぴり傷つきました。






▲end