■■ 深き海へ誘う。  ■■





細い躰を抱き締める。
力を込めたら壊れてしまいそうな無垢な躰。
そっとキスをした。

「…CDと同じ音がする」
「そう、かな」

くすりと笑って、また口付ける。
啄む様に。
優しく。
それから、舌で宮田君の唇を舐めた。
それが合図だった様に、宮田君は怖ず怖ずと口を開け、舌を覗かせた。

 くちゅ…

唾液が混じる音がいやに鮮明で。

「ん……っふ、ぁ…ん」

必死に呼吸しようとする宮田君の声がいやに耳について。

 とさ…っ

ベッドに倒して、更に深く、舌を追う。

「は、ぁ……ぅ…んぅ…!」

苦しそうに目尻に涙を浮かべる宮田君にドキリとして、唇を離した。

「ぁ…緑川さん…」

真下に見る彼はいつもと違って見えた。
シャツのボタンに手をかけると、宮田君の焦った声がした。

「あのっ…服は自分で脱ぎます…!」
「良いよ、脱がせてあげる…」
「何か…恥ずかし…」
「そういう顔する宮田君が見たいからね」
「いっ意地悪…!」
「意地悪で結構」

外した釦からシャツを剥がして、鎖骨を舐めた。

「ふぁ…ッ!な…」
「ちょっと舐めただけだよ」

ふと思い付いて、脱がせかけていたシャツで、細い手首をベッドの縁に縛り上げた。
腕を万歳させた状態での拘束に、宮田君は驚きと躊躇いの表情をした。

「ちょっ…緑川さん…っ!」
「何?」
「手首…ほどいて…!」
「どうして?これはこれで良くない?」
「良くないです…!早く…ほどいて下さい…」

哀願する宮田君は堪らなく可愛かった。
だから。

「今日はこのまま、ね」
「そんな…!」

身を捩る宮田君の脇腹をそっと撫でる。

「あッ!あ…や、だ…!」
「口と躯は裏腹だよ?だってほら…」
「ひぅ!」

ズボン越しに宮田君自身を撫でる。

「や、やめ…!」
「いつもより敏感に感じてる…」
「違…う……んっ!は…ぁ…」

ゆるゆると、しかし確実に快感を捉えて弄る。

「緑川さ…ぁう!ッ…や、だぁ…」
「嫌なの?悦んでるのに?」

喋りながらズボンを下着ごと一気にずり降ろす。

「ぁ…やめ……!」
「ちょっと元気になってるのに」
「そんな…違っ…!」
「宮田君は素直じゃないなぁ」

いつもと違うシチュエーションに感度が良好になっている宮田君は、既に自身を硬くし始めていた。

「未だ何処も弄ってないのに、感じてるんだね」
「やっ…違っ…はぅ!」

きゅ、と宮田君自身を握り込む。

「な、何…」
「何って……気持ち良いコト」

そう言って、また深く口付けた。
口付けながら、宮田君自身を上下に扱く。

「ぁん!はふ…ぁ……んぅ!ン…!」

空いてる左手で、宮田君の胸の飾りを弄る。

「んッ!は…ぁ…あ!」

舌はまるで俺から逃げる様に動いていた。
それを追い、絡め取り、貪る。
飲み込みきれなかった唾液が口の端から伝っていた。
途中半ば無理矢理に口を解放させた宮田君は、甘く愛らしい声で喘ぎながらずっと拒絶していた。

「緑…川さ……ぁあ!…っは、ぁ…もう……やめ…て…ぁんッ!」
「やめない。宮田君が可愛いから」
「ふぁ…可愛く…な…ぃあ!…ぁ…」
「強情だね。素直になったらもっと可愛いよ」
「そんな…あぁッ!も、やめ…!ぅ…はぅ、んン!」
「だってほら、先っぽから汁が出てる。聴こえる?くちゅくちゅ言ってる」

聴覚を刺激するには充分な音だった。

「ぁあ、も…駄目……緑川さんン…!手、離し…て…!」
「良いよ、そのまま出して。気持ち良く…なりたいでしょ?」

絶頂への手助けに、手を緩める事無く動かす。

「折角だから口でしてあげるね」
「っいいです!」
「口の方が…気持ち良くなれると思うよ」

言うが早いか、素早く宮田君自身に顔を寄せる。
既に勃ち始めたそれ。

「宮田君は、これも可愛いよねぇ」

指で、つぅ…と裏筋を撫でてから、先端に爪を立てる。

「ひぁッ!あ、や…やめ…ん!」
「触るとびくびくして悦んでる」
「ち、が…ッん!ぁ…あ…!」

下から上まで舐め上げてから、ふぅと息を吹きかける。

「ひぁっ!」
「さぁて、食べちゃおうか」

一気に口に含むと、隅から隅まで余す所無く口に入れたまま舐めてから、ピストンを始める。

 じゅぶ…じゅ…

わざと唾液の音を響かせて、宮田君の羞恥心を煽った。

「み、どぃかぁ、さ……ぁあッあん!や、そこ、ダメ…!やっ…も、ぅ……駄目……だめぇ…!」

きゅっと閉じられた目から涙が零れるのと同時に、愛液は吐き出された。

「は、ぁ……」

大きく呼吸する宮田君を見下ろしながら、口の中の液体を飲み込む。
上気した頬、赤らんだ肌、ぴんと立ったピンク色の乳首。

「さあ、次はどうしようか」

涙目で此方を見上げ、浅く息をする宮田君は、堪らなく扇情的で。

「緑川…さん…」

そして嗜虐心を煽るには充分だった。

「ねえ、どうして欲しい?」
「どう、って…言われても……」

先の展開を想像させて、羞恥心をくすぐる。

「じゃあ、こういうのは?」
「やっ…!それ…!」

所謂、大人の玩具。
バイブレーターの先に毛の生えた尻尾が付いている。

「耳もあるから、着けてね」
「やだっ、緑川さんっ」
「問答無用!えい!」

カチューシャ状の猫耳を、いやいやをする宮田君の頭に強引に着ける。
所詮、元々非力な宮田君が両手が塞がってる状態での抵抗など無力に等しいのだ。

「うん、似合う似合う」
「ッ!」
「…泣き顔もそそるね」
「そん、な……緑川さんのサド…!」
「俺がサドなんじゃなくて、宮田君が受け過ぎるんだよ」
「そんなの、僕…知らない…っ!」

俺に其処迄言わせるなんて相当なんだけどな。

「耳、着けたから今度は尻尾だね」
「そ、それだけは…やめ…」
「大丈夫。ローションもちゃんとあるから」
「そうじゃなくて、それ、やめて下さ…」

瞳いっぱいに涙を溜めて哀願されても逆効果。

「いきなりは入らないから、まずは慣らそうか」

縛った腕を器用にひっくり返して、嫌がる宮田君をうつ伏せにさせる。

「腰、あげて」
「ぃゃ…です…」
「あげて」

少し口調を強めると、宮田君は羞恥に涙しながら怖ず怖ずと膝を立てた。

「可愛いお尻」

ちゅ、と白い双丘に口付ける。

「ほら、もっと脚広げないと」
「も…許してぇ…」
「言ってる意味が解らないなぁ。宮田君の為なんだよ?」

仕方無く、ぐっと自らの膝を押し込んで宮田君の脚を無理矢理に開かせる。

「あぅ!やめ…」
「宮田君の可愛い所が丸見えだよ」
「言わないで…ッ!」
「綺麗なピンク色」
「やめ…っ下さ…!」

言葉尻に涙が滲んでいる。
そんなに恥ずかしいのかな。
未だ未だこれからなのに…。

 トロリ…
 つぷ…

ローションを手に取り、人差し指を秘部に差し込む。

「あぅ!……ぁ…」
「ほら、宮田君のここ、俺の指飲み込んじゃったよ」

ぬちゅぬちゅと音を立てながら指を動かす。

「指一本なら楽に入るね。厭らしい躯…」
「ち、が…!んっ…!」
「指、増やすよ…」
「ッあぁっ!」

二本の指で中を掻き乱す。

「んぁ!あ、や…!」
「宮田君のイイ所は何処だっけ?」

 ぐちゅ…ん

宮田君のイイ所なんて、聞かなくても覚えてる。
解っていてわざとそこを避ける様に指を動かす。

「や、ぁ…じらさない…でぇ…」

段々と理性が飛んできたのか、宮田君の言葉が素直になって来た。

「じゃあ、これで弄ってあげるね」
「はぅ、…それ、は…嫌、です…!」

手にしたのは、尻尾付きのバイブ。

「それ、嫌…!」
「最初は冷たいかもしれないけど、宮田君の中ですぐ温まるから大丈夫」
「そう言う問題じゃ……」

 ぐちゅんっ

「ひぅあ!あ、ぁ…!」
「凄い、全部飲み込んじゃったよ」
「や、ん…!」
「じゃ、スイッチ入れようか」
「やだ、やめっ……ぁああーッ!」

一段と高い嬌声が上がって、宮田君は躯を震わせた。

「ぁ!だ、…だめ…あたって…あ、あ…ぁ!」
「此処かな?」

バイブをぐりっと動かして、宮田君のイイ所に振動を押しあてる。

「あぁッ…あ、い…嫌……は、ぅ…あ!」

絶景かな。
猫耳と尻尾を生やした宮田君が腰を高く上げて喘いでいる。

「あぁ!ぅ、あ…ッ!んぅ!」
「ねぇ宮田君、今の自分の恰好、想像出来る…?」
「いや…ぁ、言わなぃ、で……っ!」

宮田君は縛られたシャツをぎゅっと握り締め、肌を桜色に染め、躯を震えさせて、
必死に理性を保とうとしている様に見えた。

「中を弄られて、感じちゃって…」

バイブを左手に持ち、右手で宮田君自身を触る。

「ひぁ!」
「また元気になってる……宮田君は本当に厭らしい躯してるね…」
「や、やめ…もう……これ以上…ッ!」
「やめない」

ぐちゅぐちゅとバイブを掻き回しながら、宮田君自身を上下に扱き始める。

「あぁッ…ぁ、あ!や…はぅ、あ…!だ、め…!」
「もっと素直になって?そしたらもっと気持ち良くなれるよ…」
「はぁ…でもっ…!あぅ、ぁ…!恥ずかし…くて…!」
「じゃあ、おねだりしてご覧?」

ぱたり、と両手を離す。

「ぇ…?」
「上手に、猫みたいに可愛くおねだり出来たら、イかせてあげる」

中途半端に放り出された快感に、宮田君は戸惑いの色を見せた。
両手を塞がれて、自分で慰める事も出来ない。
残された道は一つだけ。

「んっ…み、緑川さん…」
「何…?」

耳をぺろりと舐めると、敏感になった躯がビクついた。

「ひゃっ…!ぅ……あの…ぁ、あ…」

嗚呼、何て可愛いんだろう。
恥じらう仕草が可愛くて堪らない。
じわり、と宮田君の目尻に涙が浮かぶ。

「どうして欲しいか言ってご覧?良い子だから…ね」
「緑川さんのっ…意地悪…んンッ…ぁ…う」

バイブの緩やかな振動が、宮田君の快感をくすぐる。

「もう、これ…抜いて…っ下さ…」
「どうして?」
「そ…れは……っん!」

返って来たのは想像とは違った答えだった。

「ぁん、ん……こんな…玩具、より…っ」

一筋の涙を流す瞳と目が合った。

「緑川さんのが欲しい…!」
「宮田君…」

完全に宮田君にしてやられた。
保っていた理性が崩れていく。

「おねだり出来たご褒美…あげるね」

 ずりゅ…っ

「ぅあぁッ!」

宮田君の中で温められたバイブを一気に引き抜く。

桜色の蕾が物欲しそうにヒクついている。

「じゃあ…挿入れるよ…」

耳元で囁いてから、猛った自身を秘部にあてがう。

「ん……ッあぁぁ!」
「凄い…一発で奥まで入ったね…」
「緑川さん…緑川…さ…」

へたり込みそうな脚を震わせながら、宮田君は浅く息をしている。

「宮田君の中…凄く熱いね…」

バイブで慣らされた中はほぐれていて、それでも内壁が俺を離さない様にときつく締め付けてくる。

「あぁ…も…早く……動いてぇ…」

艶やかな声に心臓を鷲掴みにされる。
可愛さの中にある妖艶さが開花しているのだ。

「あ、ぁ…!」

ゆっくりと、自身を引き抜いていく。

「…どうして欲しい…?」

抜けるぎりぎりまで引き抜いて、先端だけ秘部に飲まれている。
内壁が、いやいやをする様に収縮をした。

「は…ぁ、突いて……いっぱい…奥まで…!」

快楽に従順な躯は、俺の全てを欲してやまないかの様で。

「あぁ!っん!んぁあ!」

奥を突く度にあがる嬌声は媚薬にも似ていて。
それがもっと聴きたくて、それをもっと見たくて。

「…」
「ぅぁ…?」
「体勢を変えようか」

突くのが止まり、物足りなさそうに声を出した宮田君の背中にキスをする。
それから、一旦自身を引き抜いた。

「ぁ、あ…!」

離さない、と絡み付き締め付けて来る内壁が愛らしい。

「仰向けになって」
「ぅ……はい…」

力無く、しかし快楽に従順に、言われた通りにもぞもぞと仰向けになる。
その拍子にカチューシャは取れてしまったが、どうでも良かった。

「これでちゃんと、宮田君が感じてる顔が見れるね」
「ぁ……嫌ぁ…」

横を向いてしまった宮田君の頬に口付ける。
そして、力の抜けた両足の膝裏に手を入れ、開脚させる。

「凄いね…宮田君の厭らしい所が全部見える…」
「や、だ…!」

身をよじる宮田君の胸の飾りに吸い付く。

「ひぁうッ!」

ちろちろと舌で転がしたり、甘噛みしたりする。

「ぁ…っあ!や…ぁあ!」

乳首を舌で弄りながら、秘部に二本の指を一気に差し込む。
ぐりゅぐりゅと掻き回す様に、中で指を動かす。

「中、熱いね…ぐちゃぐちゃにとろけてる…」
「は、ぁ……言わない…で…!」
「宮田君は乳首と中弄られただけで勃っちゃうんだ…?」

空いている手で、宮田君自身を撫でる。

「あ…ぁん…!ん…ッ」
「また汁が出て来た…宮田君は本当に淫乱だね…」
「違っ…はぅあ!」

中を弄る指が好い所を掠める度に、甘い嬌声が上がる。
それに加えて、乳首と宮田君自身への直接的な刺激。

「あ、ぁ…んぁ!あ…!やだ、それ…駄目…ッ」

快楽に身悶える姿が余りにも妖艶で、官能的で、扇情的で。

「意地悪…しな…でぇ…!早く……緑川さんの…欲し…!」

嗚呼、涙目で此方を見詰め懇願する姿は何て愛らしいんだろう。

「じゃあ…挿入れるね…」

 ずちゅ…っ

先端が挿入されると、歓声が上がった。

「あぁ!ッもっと…奥まで……挿入れて…!」
「焦ったら駄目だよ…」
「緑川さん…の、意地悪…!」
「宮田君は可愛いね」

一気に腰を進めると、甘く可愛い悲鳴が上がった。

「あぁぁッ!は、ぁ…!あ…!」
「っ…どんな感じがする?」
「熱…くて、中が…緑川さんのでいっぱいで……気持ち…良くて……」

涙を瞳一杯に溜めて此方を見る宮田君が可愛くて堪らなくて、つい意地悪をしたくなる。

「じゃあ…、どうして欲しい…?」

羞恥に堪える瞳がぎゅっと閉じられて、可愛い声が俺を求めた。

「もっと緑川さんで…いっぱいにして下さ……いっぱい突いて…奥まで、いっぱい…」
「良く出来ました…っん!」
「んぁあっ!あ!は…ぁあ!」

熱くきつく締め付けて来る、ローションまみれの中を掻き回す様に腰を打ち突ける。
その度に上がる嬌声に更に欲情して、腰が止まらなくなる。

「あぁ!ぅ…あッ!んぁ!」

されるが侭に乱れる宮田君は、自身から蜜を垂らしていて。

「宮田君…っ気持ち、良い…っ?」
「はう!あ…ぁ、良い…凄い…良い…!んっ!」
「このまま、女の子みたいに…後ろだけで、イけるかな…っ?」
「そんな…っあ!無理…ぃ!」
「前…弄らないから…ッ後ろだけで、イってご覧…っ?」

突きながら、我ながら無茶な事を言っていると思った。

「ぁんっ…無理、です…!はぅ、あ…ほんと…だめ…!」

突き上げられながらも必死に抗議をする宮田君が可愛くて。

「じゃあ…どうして、欲しい…?」

そんなのは訊くより明らかだ。
限界を迎えた自身を抜いて欲しいのだ、俺の手で。

「はぁ…は…ぅ…」

一旦突くのをやめ、宮田君の言葉を待つ。
どうやら俺は宮田君が羞恥心に困る顔をするのが好きで堪らないらしい。

「これからどうして欲しい?」
「…解ってる…癖に…意地悪…」
「宮田君の口から聴きたいんだよ」
「だって…恥ずかしぃ…」
「こんな事されてるのに?」

そう言って一度自身をぎりぎりまで抜いて、また突き上げる。

「あぁぁッ!」
「そんな厭らしい声上げちゃって…」

ずりゅ…っとまた自身を引き抜く。

「ぁ、あ…!」
「ほら、中がぎゅうぎゅう締め付けてくるよ…そんなに俺が欲しい?」
「も…やめ……」
「いっぱい突いてあげるのは約束したからしてあげる。でも、それだけで良い?」
「や、だ……」
「じゃあどうして欲しいのか言わないと…解らないよ…」

そっと耳元で囁くと、宮田君は羞恥に涙を流しながら懇願した。

「緑川さんの手で…イかせて下さい…」

嗚呼もう、何て可愛いんだろう。
真っ赤な耳にキスをする。

「んっ…」
「一緒に、イけたら良いね」
「ぁ…」

そして宮田君自身を軽く握る。

「ぁう!」
「とろとろしてる…弄って欲しかった?」

宮田君は小さく頷いた。

「弄って…欲しかったです…」
「そうやって素直だと、凄く可愛いよ…」

そしてゆるゆると、しかし段々とスピードを上げて宮田君自身を上下に扱く。

「あぁ!ッんぁ…あ!」
「ねぇ…動いて良い…?」
「ぁ、あ…動…いて…奥まで…ぁんっ、突いて…!」

可愛い事を言う。

「ホントはね…俺ももう我慢出来ないんだよ…!」
「ひぁああっ!ああ!あ…ッあ!」

宮田君の熱くとろけた中を突きながら、動きに合わせて硬く張り詰めている宮田君自身を擦る。

「あぁ…宮田君、凄く良い…!」
「緑か…さん…っ!ああ!あっ!」
「どうしたの…っ?もう…イきたい…?」
「イかせて…!もう…んぁ!我慢…、出来な…っあぁぁ!」
「ッ…!」

躯を弓なりにして、宮田君は愛液を吐き出した。
瞬間、蕾がきゅうっと締まって、俺も絶頂へ誘われ宮田君の中に欲望を吐き出した。

「はぁ…宮田君、平気…?」
「は、ぅ…」

大きく肩で息をする宮田君の頬に手を添える。

「緑川さん…意地悪…」
「どうして?」
「だって…腕…縛るし…」
「ああ、ごめんね」

頭上で拘束された手首を解放してあげる。

「感じてたじゃない」
「そっ、それとこれとは話が別です!」

宮田君は挿入されたままの俺自身を、俺の躯を押して抜き出そうとした。

「ちょ、抜けちゃうよ」
「抜いて下さい!」
「余韻に浸ろうよー」
「浸りません!ん……ぁん!」

ぐぐっと引き抜かれた瞬間、宮田君は悩ましい声を上げた。

「はぅ……、大体緑川さん、中出しするし…」
「此間顔に出したら怒ったじゃない」
「当たり前です!ゴムすれば良いんです!」
「ええ?生の方が気持ち良いって言ったの、宮田君じゃない」
「そ、それは緑川さんがどっちが気持ち良いかって二択にするから…」
「でも生の方が気持ち良いんでしょ?」
「それは…」

真っ赤な顔で言葉に詰まる宮田君が可愛過ぎて、ついつい言葉攻めをしてしまう。

「緑川さん…楽しんでるでしょ」
「いやぁ、素直におねだりする宮田君が可愛かったなぁと思い返してたの」
「ちょ、やめて下さいよ!恥ずかしい!」

宮田君の肌に飛翔した愛液を舐めると、恥ずかしかったのか宮田君は
素早くティッシュでそれを拭き取ってしまった。
そのまま此方に背を向けて寝ようとする宮田君のうなじに口付けた。

「ひぁッ!」
「次は目隠しにしようか」
「っしません!」






▲end