■■ ひだまりすけっち。 ■■
「どうしたのそれ!」
「それ…って何ですか?」
きょとんとしてると、宮田さんは俺の頭を指さした。
「髪の毛!真っ金色!」
「ああ。染めてみました」
「染めた…って…」
歩み寄られて、毛先を触られる。
何だかくすぐったい。
「吃驚したぁ」
「似合わないですか?」
「うーん…インパクト強過ぎて何とも…」
苦笑しながらも髪を梳く宮田さんは、何だか少し楽しそうだった。
「でも何だか、日だまりみたい」
「日だまり…?」
「うん。太陽みたいで、あったかそうで」
微笑む宮田さんは、可愛かった。
だから、口付けた。
「な、何…!?」
「褒めて貰えて、嬉しかったから」
にっこり笑うと、宮田さんは少し俯いてはにかんだ。
「似合ってると…思うよ…」
「有難う御座います」
そしてもう一度、今度は額にキスをした。
「宮田さんの黒髪も、俺は好きですよ」
「え…!あ、有難う…」
照れたのか、宮田さんは俺のシャツの裾を握り締めた。
「宮田さんは髪、さらさらで、可愛い」
「か、可愛い…かなぁ…」
「可愛いですよ」
黒髪をさらりと梳くと、宮田さんは俺の髪を梳いて微笑った。
「有難う…」
▲end