■■ 意味のある事柄。  ■■





「っあ!あぁ…っんぁ!」
「もう…イくよ…!」
「ん…!ぁ、あ!あぁ…ッ!」
「は、ぁ……」

欲望を吐き出して、一息ついてから、熱にくったりとした躰を抱き寄せる。

「宮田さん…大好き…」

躰を繋げる度に捧げている言葉。

『大好き』

ちゃんと宮田さんに届いてる?
腕の中の宮田さんは、全てを拒絶する様に瞼を閉じていた。

最初は酷かった。

嫌がる宮田さんを無理矢理押し倒して犯した。
調教でもするかの様にそれを繰り返して、今では宮田さんは何の抵抗もしないまま快楽に溺れる。

「明日仕事?」
「無いよ…お休み」
「じゃあこのまま此処に居て。一日中ずっと」
「構わないけど…何で?」
「一緒に居たい」
「………な…で」
「え?」
「何でそんな、期待させる様な事言うの?」
「期待…って」
「鈴村っちが僕の事好きなんじゃないかって思わせる…!」
「何でそんな事言うの?大好きなのは事実だよ」
「嘘ばっかり!僕の事好きならどうしてあんな酷くしたの!?」
「あれは最初だけだよ!大好きで、止められなかったんだ」
「何…それ…」
「好きだよ。俺は、宮田さんの事が大好き」

宮田さんはぱったりと動かなくなって、暫くしてから小さい声で話した。

「じゃあ僕…鈴村っちの事…好きでいて良いの…?」
「当たり前だよ!寧ろ好きになって欲しい!」
「ホントに…?」
「ホントだよ!何回言ったと思ってるの?俺は宮田さんが大好き!」
「鈴村っち…」

初めて『大好き』が伝わった。

「宮田さん、大好きだよ」
「ぅん…僕も…好き…」

嗚呼、やっと俺達は繋がった。

「宮田さん、大好き。大好き」






▲end